『救済の技術』に至るまで#06
前回はイケてる人生を歩んでるぜσ(゚∀゚ )オレと思ったら何だかキツくなってく話だ。
一流の会社に就職して、週3回の合コンに参加し海外旅行やら海外出張やら、夏は海にBBQ、冬はスノボや温泉に。分かりやすいくらいもらった給料を使い込んで遊ぶのが人生!とばかりに色々な経験を積んでいた。
しかし、雨の降らない湖の水がなくなって、泳いでいた魚が泳げなくなることと同じように、これまで楽しくできたとこができなくなっていく。それは会社の業績が悪化したことが原因ではあるが、幻想から現実に戻されていく感じだ。
とにかく忙しい!そんな言葉が当たり前に出るようになっていた。休憩していても、お昼ご飯を食べていても眉間にはシワより、余裕がなくなっていくのを感じていた。
でも最初はそのことがカッコいいと思っていたかもしれない。忙しい=仕事ができる。これまた変な幻想に浸っていた。
会社の労働規則が厳しく(基本的にはありがたい話だが)、深夜残業とかはない。そして、朝は6:30から夜はきっちり9時には帰らなければならない。そして、仕事の内容が大きいサイズのものを製作しているから、家に持ち帰るなんてこともできない。一見するとよさそうに感じるが、どう考えてもこの時間内には終わらない業務の量が降りてくる。
そしたらどうなる?すべての動きを2倍早くして、休憩時間を減らしていくという手法になるわけだ。
これはこれでハッキリいってキツイ。悟空が使う界王拳だって20倍が限度だったわけで、それを数日や数か月続けたら肉体的にも精神的のもヤバくなるって話さ。
まぁそれは案の定。ヤバくなるわけだ。
つづく